「マジックマン」「雷神」の異名を取る、ブラジル人の騎手がいます。
それが、ジョアン・モレイラ騎手です。
たびたび来日しては、JRAのレースに出走し、勝利をかっさらっている騎手ですが、
その彼がなんと、引退するのではないかと一時期話題になりました。
しかし、撤回後モレイラ騎手がどうするのかについて今後の予定を
探ってみました。
モレイラの現在
モレイラ騎手はブラジル・クリチバ出身です。
1983年9月26日生まれで、所属先は香港ジョッキークラブになります。
クリチバはどのような街なのかというと、人口は約200万人弱。
標高940mの高地にあるので、平地に比べたらやや酸素が薄いです。
モレイラ騎手以外にも多数有名人を輩出しており、
格闘家では以下の人物がいます。
・アンデウソン・シウバ(元UFC世界ミドル級王者)
・ヴァンダレイ・シウバ(元PRIDEミドル級王者)
・マウリシオ・ショーグン(元UFC世界ライトヘビー級王者)
他にも、女性格闘家でUFGの世界王者になった人もいれば、
サッカー選手がたくさんいます。
”キング・カズ”こと三浦知良氏も、若い頃クリチバで修行していました。
このように、酸素が薄い場所で過ごすと鍛えられるのか、優秀なスポーツ選手が
出てくるのは興味深いですね。
モレイラ騎手は一時期引退することを表明したものの、撤回。
現役続行を表明しています。
彼の騎手人生は優秀で、ブラジルや南アフリカで1,000勝以上を記録。
1日8勝することもあるほどで、シンガポールにいた頃は、「マジックマン」と
あだ名を付けられるほど。
漫画でいうと、「怪盗キッド」みたいな扱いでしょうか。笑
シンガポール時代は、リーディングジョッキーになり、香港でも
トップクラスの成績を残しています。
モレイラの短期免許いつまで?
2024年の情報になりますが、モレイラ騎手の免許期間は6月5日までとなっています。
現在、美浦トレセンで騎乗して調教しています。
桜花賞に出走することが予定されており、騎乗馬はステレンボッシュ。
皐月賞ではコスモキュランダに騎乗予定です。
ちなみに、モレイラ騎手が初めて日本のレースに出走するため訪日したのは
2018年。
7月28日に札幌競馬場で試験に臨んだものの、不合格となりました。
JRAの試験は外国人にとって難しいらしく、他の外国人騎手も数人
落とされています。
モレイラ騎手は無事短期免許の申請が通ってよかったですね。
モレイラが引退撤回
当初、モレイラ騎手は、引退する予定でした。
香港の競馬で活躍していた彼は、2022年11月23日、香港ジョッキークラブに騎手免許を
返すつもりでした。
その理由として、股関節の怪我が治らないこと、例のウイルス騒動により
家族と疎遠になってしまったことが心理的に辛かったのだとか。
また、日本やEU、オーストラリアのレースに出走したかったものの、
香港ジョッキークラブに在籍したままだと、不可能だと悟ったそうです。
しかし、現在40歳とはいえ肉体的には現役を続けることは可能。
武豊騎手も55歳で現役ですし、騎手という仕事が好きだから
やめるにやめられなかったのでしょうね。
モレイラのG1成績
モレイラ騎手は、日本のG1でも勝利経験があります。
主な勝ち鞍は、エリザベス女王杯や桜花賞で、ステレンボッシュに騎乗していたのを
覚えているファンも多いはず。
他にも重賞で10勝以上しており、JRA重賞の9勝のうち8勝がテン乗り。
通算勝率がなんと0・9%という驚異的な数字を叩き出しています。
”雷神”という名前は、伊達ではないですね。
また、2016年から2017年シーズンまでリーディングジョッキーになるなど、
実力があることが証明されています。
まとめ
以上、マジックマンことモレイラ騎手について書いてみました。
以前、ブラジル競馬で斤量不足のために失格となるなど、ピンチになりましたが
その後、見事に復活。
日本でも、制裁されて今後騎乗する予定はないのではないかと心配する声が
出ていたものの、騎乗停止の処分になっていません。
モレイラ騎手は次のコメントを残しています。
「日本で(制裁されたと)ニュースになっていで驚きました。
もちろん、制裁はありません。この後、来日してダービー、安田記念とGⅠに出走します。
他にも多数の騎乗依頼をいただいています。楽しみにしているので、応援よろしくお願いします」
現役続行が発表されて、モレイラ騎手のファンは一安心したのではないでしょうか。
今後も、モレイラ騎手の活躍から目が離せませんね。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。